あけましておめでとうございます。2024年、私が「やらない」と決めた3つのこと

新年、あけましておめでとうございます。 代表 金子です。

旧年中は、多くのクライアント様、パートナー様に支えられ、充実した一年を過ごすことができました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。

さて、2024年の幕開けです。 この時期、多くの経営者が「今年はこれをやる!」「あれを達成する!」という「To Do(やるべきこと)」を高らかに宣言します。もちろん、それは素晴らしいことです。前を向くエネルギーは、ビジネスの原動力ですから。

しかし、私のような「一人法人」の経営においては、何かを足していくことよりも、**「何を捨てるか」**のほうが、実は何倍も重要だったりします。

私たちのリソース(時間、体力、精神力)は有限です。特に私一人の体ですべてを回している以上、無制限に手を広げれば、必ずどこかで「質の低下」を招きます。それは、プロとして最も避けなければならない事態です。

そこで今年の年頭所感は、あえて逆張りのアプローチを取りたいと思います。 私が2024年、更なる価値提供のために**「やらない」と決めた3つのこと**。

これを私の「戦略」として、皆様にお伝えします。

1. 「安請け合い」は、しない

誤解を恐れずに言えば、今年は「仕事を選ばせていただく」場面が増えるかもしれません。

これまで私は、ご相談いただいた案件には可能な限り「イエス」と答えてきました。それは創業期の精神として正しかったと思います。しかし、ありがたいことに既存のお客様との関係が深まるにつれ、私のリソースは限界に近づきつつあります。

ここで無理をして新規案件を安易に受ければどうなるか? 答えは明白です。これまで私を信じてついてきてくださった**「既存のお客様」への対応がおろそかになる**のです。

「売上さえ上がればいい」という焼畑農業的なビジネスなら、それでもいいでしょう。しかし、私の目指すビジネスはそうではありません。 一度ご縁をいただいたお客様の事業にとことん寄り添い、長く太い信頼関係を築くこと。これこそが、一人法人の最大の強みであり、生きる道です。

だからこそ、2024年は「誰のために時間を使うか」をより厳格に定めます。 それは決して高飛車になるということではなく、**「今いるお客様に、最高品質のパフォーマンスを保証するため」**の決意です。

2. 「無駄な付き合い」は、しない

コロナ禍が明け、対面での交流会や飲み会のお誘いも急増しました。 人との繋がりは大切です。しかし、「なんとなく顔を出しておいたほうがいいかな」という程度の、目的のない集まりには参加しません。

経営者にとって、時間は命です。 なんとなく名刺交換をして終わる2時間を過ごすくらいなら、私はその2時間で専門書を読み込みたい。最新のマーケティングトレンドを研究したい。あるいは、お客様への提案書をブラッシュアップしたい。

「孤独を恐れないこと」。 これもまた、今年のテーマです。

群れて安心するのではなく、一人の時間を「研鑽」に充てる。そうして磨き上げた知見やスキルを、サービスとしてお客様に還元する。それがプロフェッショナルとしての誠意だと考えています。

もちろん、本音で語り合える同志との会食や、心から尊敬する方との時間は大切にします。要は「時間の投資対効果(ROI)」をシビアに見極めるということです。

3. 「過度なアナログ管理」は、しない

3つ目は、少し実務的な話です。 今年は社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を、一人法人なりに徹底的に進めます。

「手書きのメモ」「電話での細かなやりとり」「紙の請求書」……。 これらに愛着がないわけではありませんが、事務作業に忙殺されて、本来のクリエイティブな業務(=お客様の課題解決)に頭を使えなくなっては本末転倒です。

AIツールの活用、チャットボットの導入、クラウド会計の徹底。 機械に任せられることは、すべて機械に任せます。

そうして生まれた余白の時間を、**「人間にしかできない仕事」**に使います。 お客様の悩みを聞き出すこと、熱のこもった文章を書くこと、未来の戦略を一緒に描くこと。これらは、どんなにAIが進化しても人間にしかできません。

私がデジタル化を進めるのは、楽をするためではありません。**「より人間らしく、泥臭い仕事をするため」**に、デジタルを活用するのです。

「拡大」ではなく「深化」の一年へ

2024年、私は会社の規模を大きくしようとは考えていません。 社員を雇って組織化するつもりも、今のところありません。

その代わり、**「深化(しんか)」**を目指します。

知識を深め、スキルを深め、そして何より、お客様との関係を深める。 「広く浅く」ではなく、「狭く深く」。 一人法人だからこそ潜れる深海へ、皆様と一緒に潜っていきたいのです。

「やっぱり、あなたに頼んでよかった」 そう言っていただける瞬間を一つでも多く作るために、今年も自分の信じる道を、一歩一歩着実に歩んでまいります。

少し堅苦しい話になってしまいましたが、根底にあるのは「今年も仕事を楽しみ、お客様と笑い合いたい」というシンプルな想いです。

本年も、変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 共に、素晴らしい一年にしましょう。

2024年1月 代表取締役 金子直史